秋の日に。
”人前で歌う”、という活動を始めて1年半余。いまだに、歌いながら、ふと不思議な気持ちになることがあります。
私が初めて曲を作ったのは、当時 【自分自身の中の、”ある気持ち”を整理するため】に選択した、一つの手段でしかありませんでした。だから、そうして作った曲を、自分以外の誰かに聴いてもらおう、ということは全く考えていませんでした。
それが、後の思いがけない数々の出会いによって、その力に勇気付けられて、気がつけばこうして歌っている。本当に不思議な縁だと思います。
先日サボテンさんと話をしているとき、”どうして歌を続けているのか?”という話題になり、改めて考えました。そして、思いました。
歌うことが好き!歌うことが楽しい!というのはもちろんです。
でも、一番大きな理由、それは、”周りにある、見えない力に引っ張ってもらっている”、ということなのだと思います。音楽活動を通じて、本当にいくつもの出会いがあり、その出会いから、想像以上に大きな刺激をもらい、それが私の原動力になっているのだと思います。
日常生活の制約の中、音楽活動を続けることは、簡単なことではありません。それでも皆、音楽が好き、という一心から、さまざまな工夫を凝らし、やり続けている。そういう人たちの力に引っ張られ、自分も知らず知らずのうちに、この活動のおもしろさにはまっていったのだと思います。
そして、やはり、自分の歌を聴いてくれる人がいる、ということは、月並みだけれど、とてもうれしいのです。
私が歌を続ける先に、何か大きな目標があるわけではありません。なりたい自分を見据えているわけでもありません。でも、せっかく巡り会えた物ですから、これからも続けたいと思います。誰のためでもなく、自分のために、歌いたい歌を、歌いたい場所で。
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