即興で奏でる。
先週金曜日、国分寺クラスタに、”ウォルフィー佐野さんと山口孝弘さん(ギター)”の、ジャズライブを観にいきました。
ウォルフィーさんのライブはこれで3度目ですが、その都度、その演奏からは全く違った印象を受けます。
今回は、7弦のギター、クラリネット、フルート、ソプラノサックスを、曲ごとに自在に使い分けて、鮮やかな色を添えて行きました。(ウォルフィーさんは、このほかにも、ピッコロ、アルト、テナーサックス、パーカッションなど、いろいろな楽器を操る、マルチインプロヴァイザーです)
お二人の演奏は、”即興”ならではの、実に見事なアンサンブルなのですが、それぞれのリードによって、その曲の雰囲気がガラリと変ってしまうところは、とてもすばらしかったです。
それにしても、あの”あうんの呼吸”はどこから生まれて来るのでしょう。
あれだけ、自由に音を操りながら、二人のリズムが全く狂わない、それはもう聴いていて、脅威です。私なんて、自分でピアノを弾いて歌っているのにもかかわらず、それでも時々ずれてしまうのですから!
一方、曲ごとに、終わりのタイミングを、”そろそろ終わる?” ”もうちょっとやる?”という具合に、お互い探り合って(もちろん音で)、ちょっと恥ずかしそうに演奏を終える様子が、とてもほほえましくて楽しかったです。
即興演奏というと、なんとなく ”ただ思いつくままに演奏する”というようなイメージがありますが、それは全くの間違いで、数え切れないフレーズの組み合わせと、技術に裏打ちされた、計算された構築があって、初めてできることなのだ、ということをあらためて感じました。
いや、それにしても、盛況でした!私はカウンターの隅っこに座って、マスターと”相対性ダイエット理論”のお話ができたのもうれしかったです(^^)。さて、その内容は?知りたい方は是非クラスタへ~!
| 固定リンク
« 芽吹き。 | トップページ | 待ち侘びて・・・。 »