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2006年5月26日

愛ある批評。

うーん、懐かしい~!

昭和50年代半ばに行われた、N○K主催の『オリジナルソングコンテスト』、某県大会のFM放送音源。

ある方からお借りする機会があり、じっくりまったり、実に楽しく聴かせていただきました。いんや~、なんという懐かしさ!

”たくさんのカセットテープの応募、ありがとうございました~。”なんてコメントから始まって、司会を務めるアナウンサーのしゃべり口調も、一つもはずすことない、型通りの律儀な節回し。

県の決勝大会というだけあって、選ばれた18組の演奏は、今聴いても、少しも古い感じがしないし、皆とにかく一生懸命で、まっすぐな様子がひしひしと伝わってきて、当時から、ミュージシャンを目指す若者は、今と同じようにたくさんいたんだな、と、つくづくその時代に心が引き戻されました。

で、何が一番驚いたって、”審査員の辛口批評”です。

時代の先端を走る”音楽評論家”、という男性2名とシンガーソングライターの山崎○コが審査をするんだけど、このばりばりの音楽評論家2名は、演奏後の批評で、本人を目の前に、切り込む切り込む、もう~~容赦なくズバズバと!

”いまどき、こんな甘ったるい詞なんて、少女漫画の世界でもありえないでしょう。”とか、”何かやってくれそうだな、と思ったら意外と普通で見掛け倒しだった”とか、そのほか、もうズバズバズバ~っと!

でも、それがみな、的確で、そしてとってもわかり易くて、少しも意地悪じゃなくて、何より大人の愛に溢れている。

こうしたら、もっとあなたの音楽は良くなるよ、という愛が前提にあって、しかも、一組一組の演奏を、それはそれは細かく聴いている。

今の時代、こんなにきちんとした言葉で、こんなに一生懸命、アマチュアの演奏を批評してくれる音楽家って、果たしているのかな。もし、仮にいたとしても、世間の目や耳が気になって、公共の電波で、あれだけずばっとは、多分言えないんだろうな。

ともかくも、たった一度の演奏で、あれだけの愛ある辛口批評をしてもらえるのなら、私も今すぐにでも聴いてもらいたい^^;、と思うくらいです。

当時は、大人が大人の意見をきちんと言えて、若者は若者で、それをちゃんとまじめに受け止めて、そういう縦の関係が確かに存在していたんだな、ということを、改めて感じる、とても懐かしいひとときでした。

それにしても、山崎○コは、どうにもこうにも審査委員向きじゃなかですね~。音楽評論家2名とは対照的に、全然批評になってなかった(笑)。でも、それはそれでなんだかおもしろかった(^^)。

音源ありがとうございました。近々間違いなくお返しいたします♪

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