人材教育。
とある新聞コラムによると、バブリーな80年代の終わり頃をピークに、企業が社員教育に費やすお金が、どんどん減り続けているそうです。
なんでも、企業の業績低迷の折、一番にカットされるのが、この『社員教育費』と、『研究開発費』なんだそうです。
理由は、”成果が測りにくい上に、短期的にはダメージが少ないから” だとか。なるほど。
思い起こせば、私が入社した、まさに80年代の終わりには、バリバリの新人研修というものがありました。入社直後、3ヶ月も研修させてもらって、安いながらもその間、給料もちゃんともらいました。
で、このコラムでは、こうした支出の切り詰め方は、のちのちボディブローのように、企業の質を低下させていくことになり、特にモノ作りの企業では、”技術・技能の伝承”が生命線になるだけに、一度の手抜きが、思わぬ損失にもつながる、と提言しています。
4番打者ばかりを集めて、成績を残せなかった某プロ野球団を引き合いに、チームワークとは、多様な能力が集まってこそ発揮されるもので、そのためには、企業が適材適所、人材を自ら育成する努力は欠かせない、とも書いています。
うむ、なかなか難しいところですね。
研修を施したからといって、社員にその気がなければ、企業の思う通りに育つとは限らないし、かといって、全く勉強の機会を与えず、必要なときに、必要なだけ、優秀な社員をどこかから集めてきても、やっぱりうまくいかないだろうし。
いずれにしても、これからはますます、企業と社員の間に、”愛社精神”のようなものが、成り立ちにくい時代になって行くのかもしれませんね。
で、自分を振り返って見ると、会社を辞めた今、あの新人研修の3ヶ月が一番懐かしく、そして最も輝いていたような気もするな~・・・。
なんと言っても、研修最後の”大運動会”では、花のチアガールもやったしな~。なんだったんだろうか、あれは。いずれにしても、若かった。
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