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2006年5月 8日

『日々の宅録・番外編』

0504b 昨日東京に戻りました。先日のお彼岸に続いて、再びの帰省でした。

何年か前までは、故郷大好き人間の私も、それほど頻繁に帰ることはなく、GWなどは、夫と二人、あちこち気ままな旅に出かけるのが常でした。0504a

でも、互いの家族がだんだんと高齢になるに連れ、自然と故郷に足を運ぶ回数も増えて行き、口には出さずとも、”いつまでもずっと、皆が元気に一緒に過ごせるわけではない”、そういう思いが、夫の中でも私の中でも、少しずつ強くなって来ているように思います。(写真は、光城山から見渡す北アルプス・常念岳)

さてさて、今回は、帰省中も、さぼりませんでした!!イエ~イ!

MTR、プリアンプ、マイクにシールド、その他一連の機材を車に積んで、信州まで運び、そして、以前から一度試してみたかった、実家のアップライトピアノの録音を試みて参りました。

このピアノ、私がその昔使っていたピアノで、昭和42年製造(私、3歳の時でございます、ホホ)のヤマハです。実家を離れ上京して以来、つまりは20年以上、ほとんど触っていなかったものですが、この度の音楽活動を機に、少しずつ日の目を見るようになりました。

とは言え、ずっと弾いていないピアノというのは、やっぱりどこかレトロな音色になってしまっていて、”美しくこぼれ落ちるような、手入れの行き届いた響き”、というものからはほど遠いものがあります。それでも、知り合いの調律師に見てもらったところ、まだまだ楽器として十分使える状態にあるとのお墨付きをもらい、ひとまず安心しました。

なんでもハンマーのフェルトが随分くたびれていて、これを削って平らにすると少し音色もよくなるそうですが、相応の費用がかかってしまうため、そこまで手をかけるのは諦めて、今の音色のまま、ともあれ録音してみることに。

で、結果はと言いますと、なかなかいいぞ、という感じです。幸い実家の音環境はまぁまぁのため、残響なども適度に出ていて、自分としては、どこか懐かしい感じの音がして、ちょっと気に入っています。

なので、今後音源作成の一つの選択肢として、曲によっては、このピアノで録音してみたらどうかな、という気持ちにもなっています。長年ほったらかしにしていて言うのもなんですが(^^;)、私にとっては思い出深いピアノでもありますから。

で、今回、何に苦労したかって、それはそれは、マイクセッティングなのでございます。費用Pict1128 の都合上、マイクスタンドまでは準備できないもので、苦肉の策、即席の策でなんとか対応して参りました。

本当は全体の様子をお見せできたらよかったのですが、如何せんあまりに情けない光景のため、一部公開に留めることといたします。

要は、蓋を開けたピアノ上部に”物干し竿”を渡し掛け(◎o◎)、そこにマイクを2本つるして固定する、というものなのですが、これが、なかなか難しくて、丁度良い高さに固定するため、洗濯ばさみ、ガムテープ、紐などを総動員し、ちょっと他じゃ見られない、すんごい光景となりました。

次回は、もう少しマシな方法を考えようと思っています。

気づけば時はもう5月。目には青葉、気持ちの良い季節となりました。今月から、また少しずつライブも再開しますので、どうぞよろしくお願いします。

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