嵐の涸沢カール。
昨晩は、ものすごい雷と雨でしたね。
ゴロゴロザーザーの轟音に、以前上高地に行ったときのことを、うとうとと思い出したりしていたら、知らない間に、夜が明けていました。
もう7~8年前になりますが、私、お盆の時期、3泊4日で、北アルプスは穂高岳に登ったことがあります。
と言いましても、運の悪いことに、思いがけない天候に当たってしまいまして、涸沢カールにテントを張った三日三晩、それはそれは、ものすごい暴風雨に見舞われることとなりました。
標高2000Mを超え、嵐をテントの中でやり過ごすというのは、体験してみると、これが実に恐ろしいものなのです。
夜になると、天候はさらに悪化しますから、寝ていたって、いつテントごと吹っ飛ばされるかわかりません。一晩中、耳を劈くような轟音が響き続け、一時も気が休まりません。
そうなると、緊張からか、夢の中でも、無意識のうちに、両手両足を突っ張って、テントの内側から、飛ばされないようにいろんなものを掴もうとするんですよね。
で、なんとか朝を迎えたと思ったら、今度は、シュラフの周りにたまった水を汲みだす、という、これまた地味な作業が待っていて。私の人生、”水溜りの中に寝た”という経験は、後にも先にもあのときだけです(笑)。
でも、一緒に行った夫に言わせると、テントが飛ばされなかっただけ、あれでも、まだまだ、ましな方だったんだそうです(^0^;)。
そんな嵐の夜を三日過ごし、結局、予定していた奥穂を目指すことはできず、四日目の朝、ようやくピーカンとなった青空を、それはそれは恨めしく眺めながら、泣く泣く下山したのであります。
あー、今思い出しても、本当に、なんという三日間だったんでしょう!
私は、そもそもが、鳥や植物を見たい一心で、山歴の長い夫に連れられ、ふらふら登っているような山でしたから、無謀と言えば、無謀だったのかもしれません。
結局、あの体験が引きがねとなり、以降、本格登山を完全引退いたしました(*^0^*)♪今は、もっぱらインドア自然愛好家でございます。
で、本当に偶然ですが、この週末、またまた「北アルプス自然図鑑」なるものを買ってしまいました。
野鳥や野草の図鑑は、既に持っているんですが、本屋で見ていたら、どうしてもほしくなって。
なんといっても、これは、”花、蝶、鳥”が一冊にまとまっていて、しかも、花は色別に、鳥については、標高別に分けられ、それぞれの特徴を、指差し確認みたいに、”ココだよ”って、指し示してくれてるので、とってもわかりやすいんです。
ということで、お風呂の中で、これを眺めるのが、ここしばらくの、私の幸せとなりそうでございます~!
さて、また一週間、元気に過ごしましょう!
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