日々の宅録 『ドンカマ編』
と~っても久しぶりの”日々の宅録”です。
5月8日の『番外編』。実家のアップライトピアノに洗濯竿を渡しかけたあの日以来!約半年ぶりの報告です(^0^)。
そして、MTRを購入してから、来月でなんと、1年が経とうとしています。
いやいや全く、私のような、チンプンカンプンの素人にとって、録音作業というものは、なんと難しく、なんと奥深く、険しい道のりなのでありましょう!!
でも・・・。
この1年、MTRを目の前に、決して無駄に時間を過ごしてきたわけではないのです。
ご縁あって知り合った、頼れる”師匠”の手ほどきや、楽器サポートをお願いしている、心強きメンバーの力を借り、間違いなく、一歩一歩、光差す方へと進んでいるのであります(^-^)。
ということで、今日は、今取り組んでいる『ドンカマ作成作業』について、書こうと思います。(”ドンカマ”とは、リズムマシーンの通称で、コルグが最初に開発した製品名『ドンカマチック』から来ている)
以前、KAKADOの練習報告の中で、”自分のリズム感の悪さ”について書いたことがありますが、録音作業の中では、それが更に顕著となり、その対策として、今 ”ドンカマ作成作業”に取り組んでいるところなのです。
”メトロノームを使った、過去の練習経験”から、リズムガイドがあると返って混乱してしまう、という不安があったため、今度の録音についても、当初は、”ライブで歌っている、自分なりの自然なリズムで録ろう”と決めていたのです。
でも・・・・。
実際に、それで録音し始めましたところ、早速いくつかの問題点に突き当たりました。
まずは、基本的な前提として、”ライブ”と”録音”は別のもの、という考えに立った時、録音源は ”演者のいない演奏”になりますから、ライブに比べて、より”客観的・普遍的”な要素が求められる、ということにもなってきます(ライブ音源は別として)。
つまり、”リズム”についても、”演者独自の節回しや揺らぎ”みたいなものが、ライブでは、”大切なメッセージの一つ”として感じられても、録音では、逆に、”不安定な要素” にもなり兼ねない。
さらにMTR録音では、ボーカル、ピアノ、その他の楽器を別々に録って行きますから、例えば、”私独自のリズム”でピアノを録った場合、私本人でさえも、後から、そのピアノの弾きクセに、ぴったり合わせて歌を入れることは、とても難しくなってくるわけです。
先日、ある曲の仮録音で、”ピアノ・ボーカル・ベース”を、”私なりのリズム”に合わせて、別トラックに録り、そのミックスを”師匠”に聴いていただいたところ 『 リズムの”軸”が感じられない。そうすると、聴いている人は、よりどころが無くて、不安になる』という、厳しい感想を頂きまして、そこで、是非、ドンカマを作るようにと、アドバイスを受けたわけであります。
で、早速、翌日から、MTRの取説と日々格闘し、まずはどうにかこうにか、仮のドンカマを作ってみたのです。
で、それに合わせて、ピアノを弾き、重ねて歌い、先日録った、”ドンカマ無し”のものと比べてみました。
そしたら・・・。
うーん、確かに、確かに、違います!こうして比べてみると、それがとてもよくわかります。ドンカマが入ることで、聴いた印象が、随分と違って来るものです。
もちろん好みの問題や、本人のリズム感によっては、ドンカマも良し悪しかもしれません。
でも、今の私に限って言うならば、”やはりドンカマはあった方がいい”と、自分でそう判断したため、まずは、曲ごとに、きちんとドンカマを作り上げ、それを元に、さらに、自分なりのグルーブのようなものを出せるように、しっかり練習し、それから、いよいよ録音に取り掛かろう、と決めました。
ということで、ここのところ、家事もそっちのけで、ドンカマ作りにすっかりどっぷりはまっている私なのであります(*^0^*)。
・・・で、補足なのですが、この”ドンカマ”って、ただ、”メトロノーム”みたいに、ずっと一定のリズムを刻ませる、というわけではないんですよね。
歌の中の、気持ちや、流れを表現するのに、どうしても必要な、”rit.や、ビートの変化”があるわけで、それを、”リズムマップ”、という形で、小節ごとにしっかり記憶させ、自分が無理なく歌えるか、何度も確認する作業を繰り返さないと完成しないんです。
これがですね、実際やってみると、思いのほか難しくて、小節数を数えるだけでも、両手じゃ指が足りない~、って感じでして、脳みそも体力も(心地良く)消耗してゆく日々なのであります。
そんなわけで、まだまだ、完成の日は見えてはおりませんが、こうして、一つ一つ作業は、しっかり進めていますので、どうかどうか、今後とも、引き続き、暖かく、そして長~い目で、見守っていただけたら、幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
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