”日蓮” VS ”法然”・・・ただし犬♪
先日読んだ、とある【対談集】。その中でみつけた、ちょっといい”笑い話”。出自は落語の祖・安楽庵策伝の「醒睡笑」。
『その昔、京都に ”日蓮宗の寺”と ”浄土宗の寺”が道をはさんで向かい合わせにありました。
この二つの寺はとても仲が悪く、お互いの悪口ばかりを言い合っていました。
やがて、悪口を言い合うだけでは気が済まなくなり、日蓮宗のお坊さんたちは、”法然”と名づけた犬を飼っていじめます。「法然のばか!」などと言って、みんなでたたいたり、こづいたりたり。
それを見ていた浄土宗の寺のお坊さん、何くそ!と、今度は、”日蓮”と名づけた犬を飼って、いじめ始めます。
ところが、そんなある日、”日蓮という犬”と”法然という犬”が道端でばったり出くわし、大ゲンカを始めてしまいました。
そうしたら、それを見ていたお坊さんたち、気づけば、日蓮宗のお坊さんたちは 「法然頑張れ、法然負けるな」、浄土宗のお坊さんたちは「日蓮頑張れ、日蓮負けるな」と、応援しているではありませんか。
そのうちお坊さんたち、お互い、はっと事に気づき(笑)、その後は反目をやめた、というお話です。めでたしめでたし。』
なんだかんだと、犬にとっては、はた迷惑な話だけど、犬も時には、”ケンカを食う”こと、あるんですね(^-^)♪
明日から三連休。どうそ良い週末を!
☆『醒睡笑』(せいすいしょう) <角川文庫 通常目録より>
「睡りを醒まして笑う」滑稽説話集の意味で、無類の話好き策伝が主として説教用に千余話を編集したもの。のち京都所司代板倉重宗に献呈、近代の落語に多くの材料を提供した最古の噺本として高く評価される。
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