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2006年11月10日

浜田真理子「夜も昼も」

Mariko私には、ライブ活動を始めてから聴くようになった、という女性シンガー(ソングライター)が何人かいます。

その中でも、割と良くCDを聴いている人は、浜田真理子・比屋定篤子・土岐麻子。

タイプやスタイルはバラバラですが、共通しているのは、どの人も、声が好き、ということと、聴いていて落ち着く・・・ということかな。

最近買った、浜田真理子さんの最新アルバム「夜も昼も」。

これ、聴いていると、なんだかとっても意外で不思議な感じがするのです。

真理子さんのライブ盤CDは何枚か持っていますが、それらとは明らかに違っていて、とってもとっても身近な雰囲気なのです。

真理子さんのライブは、CDで聴く限り、ほとんどMCというものが無くて、ひたすら、ピアノを弾いて歌い続ける、というスタイルなのですが、ゆえに、会場は水を打ったように静まり返り、緊張が張り詰めていて、拍手だけが鳴り響く、という、なんとも独特の雰囲気を持つシンガーの一人だと思います。

そして、歌は、いつも持てる声量の6~7割くらいで歌っている?という感じだし、ピアノの腕前、その凄さは、言わずもがな。

ま、見方によっては、暗い・・・っていうか、怖いっていうか・・・そんな雰囲気のシンガーかもしれません^^;

でも、このスタジオ録音アルバムは、さらに、余力を残して、持てる力の”半分くらい”で歌ってる?という感じで、ピアノも、これでもかって言うくらい、シンプルな音しか出していない。

余計なものを全部全部削ぎ落として、真理子さんの、芯の部分だけを際出せた、という、そんな音作りのような感じがします。

楽器も、いつものピアノの弾き語りとは違っていて、ギターや、サックスや、アコーディオンなど、珍しく色々入っていて、それもおもしろい。

そして、ピアノの音。

これが、本当に意外なのですが、何度聴いても、全然作りこんでいないように聴こえるのです。

もちろん、生ピアノて録っていて、実際には、ものすごく時間をかけて制作していると思うのですが、いつものライブ版で聴こえてくるピアノの音に比べたら、とても身近な雰囲気で、もしかして自宅のピアノで弾いている?というような音に聴こえてくるのです (怒られるよ・・・)。

もっと言うと、私が、以前ほとほと苦労して、結局思うように録れなかった、その生ピアノの音を彷彿させる音・・・・、のような気がするのです (完璧に怒られるよ・・・)。

このアルバムを聴いていて、今自分が取り掛かっている音源作成について、ちょっとだけ、新しい勇気が湧いてきました。

あぁ、こういう形もあるんだな・・・と。作りこむ部分をとことん作りこんだとしても、最後に聴こえてくる音は、”素”を大事にしていってもいいんだな・・・と。

もちろん、私にできることは限られていますし、真理子さんと比べるなんて、それこそ恐ろしくてできませんが^^;、でも、このCDで得た感覚も大切にして、私なりの形を作っていけたら、とそんな風に思いました。

ということで、今週末は、MTRを担いで、ちょっとスタジオに行ってきます。でも・・・まだまだ・・・、まだまだなのであります。頑張ります。

どうぞ良い週末を(^-^)!

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