「しゃぼんだまのくびかざり」
童話作家の寺村輝夫さんと言えば、代表作 『ぼくは王さま』 でよく知られている、数多くの素晴らしい作品を残された、愛すべき作家の一人ですが、今年の5月、亡くなられたのですね。
知りませんでした。
実は私、その『ぼくは王さま』の中の一遍 「しゃぼんだまのくびかざり」 というお話が、小さい頃、本当に好きで、もう、本当に大好きで、毎日と言っていいくらい、その”絵本”を読んでは、”しゃぼんだまのたねの出てくるストロー”や ”しゃぼんだまのみのなるはたけ” に胸を躍らせ、夢を膨らませていたものです。
いずれかの折に、ふと、そんな当時のことを思い出し、2年ほど前から、”あの時の、あの絵本”を、なんとかして、もう一度読んでみたい、と、そう思うようになり、ずっと探しておりました。(実家には、残念ながら見当たらないのです)
私が探していた絵本というのは、昭和47年に講談社から出版された”王さまカラー童話5巻シリーズ”の中の第4巻で、”絵”は”和歌山静子”さんという方が描いているものです。
その絵本、お話は、言うまでもありませんが、”絵”がまた、本当にすばらしくて、そのユーモラスで、生き生きとした色使い、筆遣いには、子供心に、一目で魅了されたものです。
で、ネットの古本サイトを覗いたり、機会をみつけては、ちょこちょこと探していたのですが、昭和47年発行の絵本となると、これがなかなかみつからず、でも、みつからないとなると、ますますもう一度読んでみたい!という思いは募る一方で、細々と、諦めずに探し続けていたんです。
そしたら、そしたら、そしたら~・・・・。
なんとなんと灯台元暗し!
最近になって、立川市の市立図書館・児童書資料室というところに置いてあることを発見したのであります~!!うわーい!!!すごいぞ~!!うれしい~!!
ということで、先日、逸る気持ちを抑えつつ、早速、見に行って参りました。
ありました。ありました。ありました~!!!これですこれです、これですよ~っ!!!
もう~、本当に懐かしくて、懐かしくて、嬉しくて、私、その絵本を手にし途端、緊張と興奮の余り、アドレナリンが、体中を駆け巡るのが、よくわかりました(笑)。
そして、この年齢になって読んでも、やっぱり魅力的なそのお話と絵に、改めて感激してしまいました。
ということで、思いがけない形で、その絵本と再び出会うことができました。
それにしても、実家には、なんで見当たらないんだろうな~。
うちの母は、”整理好きの捨て魔”だからにゃ~。引越しの時かなんかに、私に無断で処分したに違いないわ、きっとそうに違いないわ!
と、母を責めつつも、私も、多分にその血を引いているので、ここは一つ、気をつけないとね~。
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