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2006年11月28日

決して器量良しとは言えませんが~♪

1124_1え~、おほほん!私のことだと思った、心素直な正直者のみなさん!

え~、残念ながら、私のことではないのですよ、うほほん!

写真のりんご。これ、夫の叔父が作ったりんごです。

叔父は、信州安曇野の小倉というところで、ずっとりんご園を営んでいるのですが、小倉のりんごというのは、長野県内でも、なかなかの名品で、蜜がたくさん入っていて、味がいいため、値段も若干高めのブランド品なんです。

私も実際、叔父のりんごを食べるようになってからは、他で買ったことがありませんし、贔屓目に見た分を差し引いても、叔父のりんご以上においしいりんごは、今のところ出会っていないのであります。

でも・・・・。

そんな叔父のりんご園、実は、ここのところ、年々縮小の一途を辿っています。

と言うのも、農園を手入れし、維持していく過程のほとんどが肉体労働なわけで、叔父も叔母も、既に80歳を越える高齢になってしまった今、後継者がいない状況にあっては、現実問題、そうせざるを得ないのです。

何年か前から、こんな私でも何かの役に立つのでは、と、夫と連れ立って、収穫の時期には手伝いに出向いていましたが、一つ一つ、傷つけないように、落とさないように、丁寧に木から実を取って、並べて行く作業は、本当に大変です。

収穫が終わったら、今度は、それを全てランク別に選別し、コンテナに納めて、倉庫に運んで、そしていよいよ出荷となるわけですが、そこに至るまでに、一年を通して、”花摘み” ”摘果” ”葉摘み” と言って、効率よく実を付けさせるための、整理整頓の作業があったり、その他にも、それはそれは、いくつもの行程があるわけです。

どんな農作物でも同じだと思いますが、自然を相手に何かを育て、実らせ、そして収穫する、という作業は、本当に大変ですね。

毎年11月の下旬が収穫の時期(サンふじという種類です)で、今年も手伝いに行く予定にしていたのですが、なんでも、更なる大幅縮小をしてしまったため、それもとうとう不要になってしまいました。

ということで、毎年ダンボールいっぱいに届いた、”撥ね出しりんご(器量が悪くて出荷できないりんごたち)”。

いずれ届かなくなる日が来るなんて、想像もしていなかったので、なんだか本当に寂しいです。

でも、これは何も、叔父の農園ばかりに限ったことじゃなく、今の時代、そしてこれからの時代、同じような状況が、いろんなところで生じるのでしょうね。

結局は、人手に渡っていくりんごの木を、ただ見ているしかないんだな。

どうか、新しい作り手が、叔父と同じだけ、たくさんの愛情を注いで育ててくれるよう、せめても祈るばかりです。

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