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2007年6月15日

十五の心。

不来方の 
お城の草に寝ころびて 
空に吸はれし 十五の心   石川啄木

梅雨入りした途端、びっくりするような眩しい青空に驚きつつも、ふとこの歌を思い出しました(実際には秋の空を歌ったもののようですが)。

十五の心。

遠い昔、当時の自分を思い起こす時、それは、極めて多感で、不安定で、訳もなくもてあまし、家族にも、友達にも、世の中にも、素直に心開けをない、そういう年頃だったかもしれません。

だからこそ、そんな心を吸い取って、遠く高く解き放ってくれる空が必要で、それがみつからない時、十五の心は、はけ口を求めて、意図せぬ方向へと走り出す。

今は、そんな時代と言えるのかな。

四十●の心は、少々痛みます。

多分、空そのものは、啄木の時代から、何一つ変わってはいないのでしょうけどね。

いずれにしても、私の場合、今、草の上に寝ころんでみたところで、初夏の空に吸われしものは、お肌の水分。

ここは一つ、無理せずのんびり、梅雨の晴れ間は、部屋の中から眺めることといたしましょう。

どうぞ良い週末を♪

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