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2007年7月10日

そして、京都・・・

・・・大原三千院~恋に破れた女が一人♪

恋に破れるどころか、市バスの中まで、しっかり旅を満喫したライブ翌日でした。

京都の街。

それは、私にとって、とても大切で、そして思い出深い場所のひとつ。

その昔、縁あって、何度も訪れる機会があり、その度に、いろいろなところに足を運びました。

以来、本当に久しぶりに降り立ったため、知っている街のはずなのに、なんだかとても新鮮な気持になりました。

今回訪ねたのは、以前から、一度行きたいと思っていた『円通寺』と、私が、京都の中で最も愛している『哲学の道』。

円通寺は、観光地としては、あまり知られていませんが、後水尾天皇の造った幡枝離宮跡で、霊峰比叡山の借景がまことに見事な禅寺です。

実際目にしたその佇まいは、想像していた以上に素晴らしく、枯山水の庭の向こうに見える比叡山の稜線が、なんとも言えずのびのびと、縁側からの奥行きに満ちた眺めに、気持がゆったりと寛いでいくのが、自分でもよくわかりました。

バス停から、円通寺までの道のりは、徒歩10分くらいでしたが、京都特有の蒸し暑さに、朝から、汗がにじむほど。

ですが、寺に入ったとたん、お香に包まれた、ひんやりとした空気に、すっと体中の汗が引いていき、日本の家屋は、まさに”夏をむねとす”。それを体感するひとときでした。

市内からは随分離れたところに在しているため、訪れる人もまばらで、皆、ただじっと無言のまま、縁側から、庭を眺めて時間をすごしていました。

私も、本当は、もっともっととどまりたかったのですが、心を残しつつ、哲学の道へ。

円通寺道から、再びバスを乗り継いで、銀閣寺道にて下車。銀閣寺に向かって、5分ほど坂を上ったところから、哲学の道は始まります。

銀閣寺への参道は、相変わらず観光客でごった返していましたが、哲学の道は、幸いにも、とても静かで、ゆったりと散策することができました。

ここの小径は、春には桜、初夏には蛍、秋には紅葉と、四季折々、やさしい趣を楽しむことができ、何度訪れても飽きることがありません。今回も、地元の子供たちが、脇を流れる疎水に網をおろして、何かを一生懸命に採っていました。

懐かしい気持に包まれながら、途中、法然院にも足を伸ばし、予定では、さらに、永観堂、南禅寺まで歩いていくつもりだったのですが、残念ながら、時間切れ。

後ろ髪を引かれつつ、真如堂前から、バスに乗り込み、昨日の日記の後半につながる、という展開です。

京都は、駅そのものも、以前とはドラスティックに変わってしまいましたし、竹林の伐採等、自然の景観を壊すような土地開発が進んでいるようで、いずれ、その町並みが、他と変わらない姿に変貌してしまうとしたら、それは、なんともいたたまれないですね。

束の間の、青春の思い出巡り?!を終え、一路新幹線に乗り込んだ後は、珍しく、自分のライブ音源を聞いてみました。

いつもだったら、決してすぐには聞く気になれない音源が、すんなり耳に入ってきたのも、京の風に、こころがほっこり緩んだせいでありましょうか。

さてさて、これから、しばらくは、大阪ライブの余韻に浸りつつ、また録音作業に専念しようと思います。

今週末は、とても久しぶりに、三蛸・集合予定です^^!なんだかとても楽しみだな。

・・・といっても、もちろん目的は録音の準備でして、決して、飲み会ではありません~!

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