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2007年8月23日

音と人に惹かれて。

愛用の、ウマカケバクミコさんのカレンダーに、行ってみたいと思うライブの予定、いくつも書き込みつつ、直前になるとついつい夜の外出に二の足を踏んでしまい、随分長い間、誰かの生演奏を聴く機会がありませんでしたが、昨晩、久しぶりに足を運んでみて、”やっぱり、ライブはいい!””音楽を奏でるってすごくいい!”と、心から実感して帰って参りました。

昨晩は、”扇谷一穂 with おおはた雄一”ライブを、恵比寿のカチャトラという、イタリアンBarまで、見に行きました。

カチャトラは、想像していたより、ずっとラフで気さくで元気な店で、色気ゼロの服装で行って大正解でした(笑)!

私が、”おおはた雄一さん”を知ったのは、とあるライブスペース管理のブログを読んでのこと。

今をときめく旬のシンガーと、精力的にコラボレーションを手がける一方、ご自身は、全国各地に出向いて、地道な活動をされていることに興味を持ち、いつかライブに行ってみたいと、心密かに暖めておりました。

でも、なかなか機会がなくて。

そんな時、おおはたさんのHPを通じ、扇谷一穂さんのことを知りました。

扇谷さんは、歌を歌う一方、絵を描かれ(むしろそちらが主なのかな?)、その絵がなんとも言えず素敵で、私としては、こんな素敵な絵を描く女性に、是非直接会ってみたい!という気持もあり、おおはたさんの歌は聴けないけれど、今回のライブに行ってみようと楽しみにしていました。

そして、昨晩・・・。

お店に着くと、お客さんが、もう満員!

私は、予約を入れていたので、カウンターの隙間に、なんとか滑り込みましたが、その熱気は、始まる前から既にムンムンで、みんなが、今か今かとワクワクしながら待っている様子が手に取るようにわかるのです。

つまりは、いいライブって、こういう時間から、実は、もうスタートしているんですね。

そして、生で見るおおはたさん!!

なんと言いますか、それはそれは、本当に、びっくりするくらい普通のお兄ちゃんで(すみません!)、服装も何も全くお構い無しの、お店のスタッフかと見紛うほどの気負いのなさ。

拍子抜けしてしまうくらい、身近で素朴な感じが全身から漂っていて、例えて言うなら、”一緒に飲んでみたい!”と思わせる、そんな人柄の方でした。

・・・がしかーし!

ひとたびギターを弾き始めると、途端に強烈なオーラがボウボウ~メラメラ~!!!

ボトルネック奏法?というのかな、いろんな道具を使って、ギターを膝の上に寝かせたり抱えたり、とにかく、体全部を使ってギターを弾く姿が、とてもかっこよく、場数を踏んでいるミュージシャンならではの迫力を見せ付けられた感じです。

そして一方、扇谷さん。

色気満載のハスキーボイスで、ジャズのスタンダードをたくさん歌ってくれましたが、こちらも想像していた方とは全然違っていて、清楚な中にも芯の強さを感じさせる、とてもかわいらしい女性で、私は、至近距離から、しっかりとその美しい横顔を堪能し、満足なひと時となりました^^。

昨晩のライブは、演奏された曲自体は、私には馴染みの無いものが多かったのですが、それでも、一時間があっという間に過ぎてしまい、ライブとは、演奏そのものだけでなく、いろいろな要素が絡み合って、トータルでお客さんが楽しめるものでなければいけないんだなと、改めて確認した夜でした。

第二部も見たかったのですが、いかんせん遅くなってしまうため、”家が遠いので・・”と、悲しき言い訳をし、扇谷さんご本人からCDを購入し、一足先にお店を後にしました。

ライブって、やっぱりライブなのですよね。

その日その場に、偶然居合わせるお客さんが、それぞれの思いとともに、その時間を過ごし、何かを感じる。

やはりライブとは、音楽を通じて、人間どうしが触れ合い、呼吸し合う場に他ならないのだと、そのことを確信でき、なんだか、とても嬉しい気持ちに包まれました。

それにしても、たまには私も、都会の夜に繰り出して、刺激を受けないといかんな~と、恵比寿のネオンに、10歳くらい若返ったような錯覚に包まれましたが、いつもの駅に降り立ったら、ちょっと、ほっとしている自分もいました。

いずれにしても、主婦の夜遊びは、ほどほどに!・・・ですね。

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