仙台・人情の旅。
滞在の2日間は、あっという間に過ぎて行き、まだちょっと夢の中にいるようです。
7月の大阪の時も同じ気持になりましたが、ともかく本当に”行って良かった!”
思い切り ”聴いて、歌って、飲んで、食べて、そして出会った”2日間でした。
昨日は、一日かけてジャズフェスを見て廻りましたが、これは想像以上に素晴らしく、よく考えられ、よく練られ、しっかりと準備された音楽の祭典で、全国各地から人々が足を運ぶ理由がとてもよくわかりました。
あれだけの規模と数の生演奏を、企画運営し、毎年続けていくことは、並大抵の組織力では立ち行かないだろうし、また、街全体の協力がなければ成り立たないものだと思います。
一年一年、試行錯誤を繰り返し、経験や失敗をいくつも積み重ねて、少しずつ今の形が出来上がって行ったのでしょうね。
実際に過ごして思ったことですが、あのような音楽の祭典では、普段のライブのように”誰を聴きたい”と決めてその場を目指すより、各エリアをブラブラ散策しながら、聞こえてきた演奏に耳を傾け、気に入ったらじっくり聴く、というスタイルが楽しいかもしれません。
それくらい、あちこちで、素敵な演奏が繰り広げられているのですが、どこのエリアを訪れても、必ずたくさんの人が集まって、皆聴き入っているところは、さすがだなと思いました。
公園の各所に作った特設ステージ、ホールやショッピングモールの吹き抜け、ホテルや飲食店前の広場、そうしたさまざまな空間を上手く利用して、街中の要所を会場にしているため、運がよければ、タクシーの信号待ちの間にも、一曲聞けたりするかも!?
そんな偶然の巡り合わせも、またジャズフェスならではの楽しみ方の一つとも言えるのかもしれません。
そして、一日遡って8日の夜。
『ラブミー牧場』での打ち上げ歌会に参加しましたが、これはもう、言葉にできない~くらいの盛り上がりで、お店は溢れんばかりのお客さんの熱気とパワーに包まれ、改めて、だるま食堂の人望の厚さを目の当たりにした次第です。
ジャズフェスに出演された実力派の揃う中、私も6曲も歌う時間を頂戴し、本当にありがとうございました。
そして、今回私の中で一番気合を入れていた”だるま食堂”の『ありがとう』。
これを初めてカバーすることができ、もう思い残すことはありません~!
あゆっちと大黒屋さんに、そしてたくさんのお客様に、仙台の地で聴いてもらえたこと、本当に嬉しかったです。
『ありがとう』よアリガトウ~。
この2日間、実にたくさんの演奏に触れる機会を得ましたが、改めて、音楽の表現スタイルには、みなそれぞれの思い、それぞれの価値観があって、どれが正しくて、どれが間違っているなんてことは、決められないし、決めることに意味は無いんだと実感しました。
私も、またがんばろう。
これからも、”100人に1回より、1人に100回聴いてもらえる歌(Cとせさんのブログから拝借)”を目指してがんばろう。
・・・・それにしても。
一番街アーケードの下で歌う、昨日ラストの”だるま食堂”は良かったな~。
地元ジャズフェス、その街中で聴く”だるま食堂”は、いつも以上に沁みました。
あゆっちは、しきりに準備不足を気にしていたけれど、そういうこともひっくるめて、全てを包み隠さず見せながら、そこにいるみんなを惹きつけ、巻き込み、一緒にライブを作り上げて行く。
その”気風の良さと包容力”が、何より”だるま食堂”の魅力なんだろうと思います。
こうして、”だるま食堂”のライブを存分に堪能し、9月の東北に吹く、夕刻の涼しい風に見送られながら、気づけば”牛タンと蒲鉾と萩の月”だけは、しっかり両手に買い込んで、帰路の新幹線に飛び乗った私なのでありました。
仙台のみなさま、東京からジャズフェスに参加された皆様、本当にありがとうございました。そして、ご一緒して下さったGan☆さんyukiさん、大変お世話になりました。
またお会いできる機会を心より楽しみにしています。
*Photo by ひでさん。Thanks a lot!
『ありがとう』をカバー中。あゆっちと うえのさんが、即興で一緒に演奏してくれました。
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