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2008年2月 6日

二人のルノワール。

先週末、東急Bunkamuraミュージアムに 『ルノワール+ルノワール展』を観にいきました。

渋谷の街は、相変わらず人が溢れていて、”得体の知れないエネルギー”もまた健在でした。

オーギュスト・ルノワールには、三人の息子があります。

みなそれぞれが芸術分野で活躍していますが、次男のジャン・ルノワールは、著名な映画監督。

今回の展示では、”父オーギュスト・ルノワールの絵画”と、”息子ジャン・ルノワールの映画”の深い関係性を語るべく、その両者を並べて紹介する、という少々変わった手法を取っています。

『絵画』と『映画』

ジャンの多くの作品に、父ルノワールの描いた”人物や風景、場面や心情”が、こうした形で浮き彫りにされていたこと。

これまで私は知らなかったため、大変興味深い切り口だと思いました。

根底に流れる共通のテーマ。

織り込まれているものは ”人と自然への強い愛情”。

そこには確かに、父の影響を色濃く受けたジャンの作品がありました。

と同時に、”静”と”動”という、表現スタイルの違いは、観る側にとって思いの外、随分と異なる”存在感”に映るものだということも実感しました。

今回の展示を通して、初めて知るジャンの名作がいくつもありましたが、中でも、イングリッドバーグマン主演の『恋多き女』。

これは、是非観てみたいと思いました!(対比されていた絵画は、確か『田舎のダンス』・・・・だったと思います・・・。違ったらごめんなさい!)

印象派絵画ならではの、”光の美しさ、やわらかさ、優しさ”。

そうしたものが、この映画の中では、そっくりそのまま、生き生きと躍動しているように思いました。

それにしても。

父、オーギュスト・ルノワールの絵は染みますね。

これまでも何度か触れる機会はありましたが、今回改めて、その”普遍性”のようなものを目の当たりにし、その作品が、時代を超え、場所を越え、多くの人に愛され続ける理由が、少しだけわかったような気がします。

”人として、ありのまま、全てを受け入れる心”

”絵の後ろ側に、作者個人のメッセージや意図を、敢えて感じさせない潔さ”

”何も伝えない”、という中に、”何かを伝えよう” とする意志。

そういう意味では、父オーギュスト・ルノワールの絵画を堪能したい方には、もしかしたら、ちょっぴり物足りない・・・と感じる展示かもしれません。

いずれにしても、寒さ忘れるつかの間にひととき。

楽しい一日を携えて、渋谷を後にしました。

帰路は高速に乗らず、ゆっくり20号を~・・・。

・・・と思ったら、案の定、悲しき渋滞^-^;。

でも、そのおかげで?、ラインナップ豊富な、とてもいいリカーショップをみつけてしまい、節約した高速代は、あえなく酒代へ・・・。

懲りない我が家の夜なのでありました。

なはは。

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