色の話。
日本には、色を示す言葉がたくさんあります。
山や川、草花等、豊かな自然と、恵まれた気候風土の中にあって、日本人にはとりわけ色彩に対する敏感な美意識が備わっている。
・・・そのためだと言われていますが、その元になった、最初の色はと言うと、実は、たったの四つだけ。
赤・黒・白・青
一日の光の様子を表す、明し(あかし)・暗し(くらし)・濃し(しるし)・淡し(あわし)。
この四つだけだったのだそうで、それが転じて、今使われているように、”赤い・黒い・白い・青い” となった。
だから、この四つの色にだけ、【い】という語尾がつくのだとか。
なるほど~。
その他の色は、全て身の回りの物の色からきていて、【い】はつかない(例外として、黄色・茶色など、短い名前にはつく)。
緑は、植物。
橙は、くだもの。
瑠璃は、ガラス。
鷺は、動物。
確かにそうですね。
うーん。
すばらしい!
色の成り立ちを、そんな風にあらためて考えたこともありませんでしたが、こうして知ってみると、なんだかとても楽しいです。
暮らしの中から生まれた色の名前。
”光の存在”なくして、生まれ得なかった色の名前。
身の周りの景色から、全ての色が消えてしまったら・・・。
そう考えると、色の存在とは、私たちの暮らしにとって、実はとても大きな力を与えてくれているものなのですね。
たとえば。
”今日の心はどんな色?”
なんてことを考えたり、話したり。
若かりしあの頃は、一喜一憂、 ”心に当たる光の量”に、それだけ敏感だったということなのかもしれません。
では今は?
おしいいものには超・敏感。
さしずめ、質素に ”ぬかみそ色?!”
冬野菜の色とパワーを吸収して、今日も元気に成長中(^-^)ノ
・・・私じゃなくて、もちろん”我が家のぬか床”です、はい。
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