加山又造展
3月2日まで、国立新美術館にて開催中の『加山又造展』。
いや~、すごかったです!
人の数!
平日、しかも天気も優れぬ中、たくさんの人・人・人(しかも8割方が、ご婦人。・・・って、もちろん、私もその一人なのですが・・)。
本当に、日本は今、戦後最悪の不況なのかしら・・・。
東京ミッドタウン近辺を歩いていると、にわかには信じられない気持ちになってきます。
回顧展そのものは、大変素晴らしく、どの作品もそのスケール、そのパワーに圧倒され、それだけに、できることなら、もっとゆっくり見たかった~・・。
とは言え、せっかく足を運んだのですから、人並みを掻き分けつつも、しっかり全展示を眼にしてまいりました。
新しい日本画の形を模索し続けた加山氏。
その作品には、流れるような、幾多の細密な”線”が、特徴的に描かれていますが、この”線”によって、情緒に溺れない、しかしながら、抽象的になり過ぎない、加山氏独自の柔らかな緊張感が保たれているのかな・・と感じました。
花鳥風月、季節のモチーフがたくさん表現されていましたが、なぜか、どの作品にも”夏”が無い(今回の展示に限ってなのかもしれません)。
そのことも、とても印象的でした。
また、月をモチーフにした作品がたくさんありましたが、見れば見るほど、加山氏の描く月は、地上にある。
空に輝くでも、掛かるでも、浮かぶでもなく、空から切り取られ、地上に置かれている。
まさにそんな感じがして、”月”好きの私には、暖かな温度を持つ存在にも見えました。
いや~・・・。
それにしても、六本木は変わりましたね~。
・・って。
どんな風に?
本当は、”以前”もよく知らないんですが・・(^-^;;)
ともあれ、とっても疲れたので、ミッドタウン内のドリンクバー(?)でコーヒーを飲み、一息ついて、ちょっとぶらぶら。
あとは一気に、”大江戸線の走る駅”へ。
あぁ~・・・、たまには都会でちょっとオサレな気分に浸ろうかしら、と思ったけれど、中央線へと乗り換えた途端、心は多摩へ、Viva My Home Town!
私ったら、いつの間に、こんなにも、都会の空気から脱落してしまったのでしょうか。
ちこっとショックでもありました。
まぁ、年を重ねるということは、自分の本質に立ち戻って行く、ということなのでしょう。
せっかく、ミッドタウン内の素敵なマーケットに入ったのに、買ったものと言えば、大好物の”芋けんぴ”と、ちょうど切らしていた”白ごま”(滝汗)。
あぁ~・・・、哀しいほどに、骨の髄までエコノミーなワタスです。
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