風の吹くまま、流れるまま。
昨晩東京に戻ると、沈丁花が満開!
思わず夜のベランダで、犬のようにクンクンと鼻を鳴らしてしまった私です(^-^;)
一方信州は、まだまだ零下の朝もあり、冷たい風も吹きますが、そんな中、春の日差しに向かって、故郷も変化の時期を迎えています。
ここ半年ほど、体力・気力が著しく低下し、少々大げさながら、”生きる希望”を見失いつつあった母。
今のまま、実家で一人住まうことへの不安は募る一方で、早晩、それは不可能となる日がやってきます。
母の今後が少しでも安心で、そして楽しいものであるために、私たち家族のできること。
みんなでいろいろ考えました。
姉の家族と暮らす。
それができたら一番いいのですが、姉も今、同居のおじいちゃんおばあちゃん(義兄の両親)、両方の介護をしている状況で、現実的ではありません。
ならば上京して、私たちと一緒に暮らすか・・。
母にその決心はつきません。
そうであれば・・・。
母が、住み慣れた土地で、一人でも安心して暮らせる住居。
実家を離れ、そうした場所に移ること。
それが唯一残された、そして最も良い選択肢。
何より母自身、その選択肢をとても前向きに考えてくれている。
救いです。
となれば、善は急げ!
以前から、”ここなら・・”と候補に上げていた、高齢者専用賃貸マンション。
場所も実家から程近い距離ですし、まだオープンしたばかりなので、柔軟性も望めそう。
早速見学に訪れましたところ・・・。
心強い”縁”が待っていました。
おそらく、父の見えない後押しもあったのでしょう・・。
こういった形態の<と言っても、ここでは説明し切れませんが>『地域密着型・小規模高齢者専用賃貸住宅』は、今後間違いなく、数を増すのだろうと思いますが、ともあれ、さまざまな面で、母のような身体的状況に、非常に適した住居。
知れば知るほど、ここしかない・・・と、母自身、そして私たち家族の気持ちは固まって行きました。
部屋も一人で暮らすには十分過ぎる広さであることに加えて、母の最も望む、精神面での安心。
それを得られることが、何より大きな喜びです。
ハード面はもちろんのこと、スタッフのみなさんが本当に素晴らしくて、2日間に渡り、しっかりと時間をかけ、今の母の置かれた状況を十分理解した上で、”耳が全く聞えない”という暮らしに対し、自立を基本としながらも、一体何が必要か。
そうしたことを、疎まず拒まず一つ一つ丁寧に検討してくれる。
その熱心な姿勢に、この上ない信頼感を得ることができました。
もちろん、実際に暮らし始めれば、不都合な点、予想出来ない状況もたくさん生じてくるかと思います。
しかしながら、まずは動いてみる。
そうすることで、新しい流れが生まれ、新しい暮らしの形が始まる。
・・・ということで。
いよいよ、実家を手放す時期がやってきました。
姉も私も、本音を言えば複雑で、悔しい気持ちに目を向けたら、たちまち決心が鈍ってしまいそうです。
でも。
母が、一日でも多く、充実した時間を過ごしてくれること。
それなくして、私たちの幸せも得られるはずはないのですから、母の引越しまで、できる限りを費やして、私も”あずさ”の行き来を決行いたします!
そしてもちろん、こちらにいる間は・・。
花も嵐も踏み越えて?”CD完成”のその日を夢見、こつこつ製作に勤しみます!
また一週間元気に過ごしましょう~(^-^)ノ
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