7月のDVD。
ここのところ、暑さと興奮(?)で、寝不足が続いていましたが(なんだかんだと思い巡らすことの多いお年頃なもので・・)、今朝は、久しぶりにすっきりとした目覚めです。
随分涼しかったですものね。
今月も、ぽつぽつと、DVDを鑑賞しましたので、その中から、3点ご紹介。
☆『東南角部屋二階の女』
ストーリーは、西島秀俊演じる”野上”を中心に、父の残した借金、祖父の所有する古いアパート、そうしたものを巡って、まつわる人々の現在・過去が交錯しながら、生きることに迷い悩む、若い彼らの心に何かしらの種を落とす・・・・
出ている役者が、皆、とても自然に物語に溶け込んでいて、のんびりと、お休みの午後などに似合いそうな、ほっとできる作品です。
中でも、小料理屋のおかみ、藤子役の香川京子がとてもよかった。実に気品溢れる美しさに満ちていました。
私はやっぱり、洋画も邦画も、燻し銀の女優さんが好きだな~・・と改めて認識。(・・・と言いつつ、涼子役の竹花梓も、とても可愛かったです。)
とにかく、映像と音楽が美しい。それだけで十分価値がある!と思わせる作品。
物語は、キャサリン・ヘプバーンとヘンリー・フォンダ演じる老年夫婦が、老いる事の寂しさ、恐怖、そうしたものに直面することで、自らの心の内側と向き合い、やがて家族が、自立した人間同士として、今一度その絆を取り戻して行く・・・
父娘の長年の確執・・というのが、伏線としてこの映画を引っ張って行きますが、その娘役にジェーン・フォンダ。
実の親子の共演は、なんとなく胸に迫るものが。
キャサリン・ヘプバーンは、『旅情』を観て以来好きになりましたが、往年のこの作品にも、格別な味わいがありました。
”万人受けはしないだろうが、とても上質な一本”
・・と、誰かが書いていました。
まさにその通りの作品だと思います。
ソ連の統治に、自由と解放を求めて武装蜂起したハンガリー動乱。
オリンピック史に残る実在の水球チームが、宿敵・ソ連との決勝戦を制すまでのエピソード、その水球のトップ選手のカルチと、学生運動を主導するヴィキとの心模様を絡めながら、歴史的史実に側した一連を映像化した作品。
ハンガリー革命が、どんなものだったのかを知る上でも、とても素晴らしい作品だと思います。
ラストのシーン、カルチとヴィキ。
互いに、祖国を愛し、家族を愛し、貫くものを貫いたが故の、それぞれの運命。
極めて冷静に、ハンガリーの背負ってきた歴史を描き出している作品だと思います。
関連して、我が家のことを少々・・。
15年ほど前のことですが、宮本輝の『ドナウの旅人』という小説を読んだことがきっかけで、東欧に興味を持ち、安チケットで、リュックを背負い、オーストリア、ハンガリーと訪れたことがあります。
そのときは、もちろん既に民主化され、ブダペストも観光地化された街にはなっていましたが、それでもやはり、訪れる場所、そこかしこに、抑圧の影を肌で感じた記憶が。
・・そして・・・
事件は勃発!
忘れられない、あり得ない、驚愕の(夫の)パスポート紛失事件が~!!
到底ここには書ききれない、嘘のようなホントの話。
いずれ機会がありましたら、焼酎でも飲みながら、臨場感たっぷり、お話したいです。
スリル満点だよ~。
みなさま、どうぞ素敵な週末を~♪
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