人格ある音色。
今日の午後は、火災警報器設置工事が入るため、只今 自宅待機の状態です。
設置が義務となって早4年。いつかやらなくては・・・と思いつつ、月日は流れ(こういうことは、ズボラなのです:汗)、この度、管理会社にて、全戸無料取り付けの運びとなりました。
待っててよかった(^o^)!
ところで。
先週金曜日の千住真理子さんのコンサート。
行って来ました~!!
とってもとっても素晴らしくて。
今でも、目を瞑ると、あの音色が聴こえてくるような気がします。
会場までの道のり、電車の乗り換え含め、案の定あたふたと迷ってしまいましたが<なんであんなにとっちらかるのかな~(+o+)>、そんな徒労も吹き飛ばし、忘れさせてくれる、とても素敵な2時間でした。
バイオリンとピアノだけ。
シンプルだけど深みのある、色彩豊かなアンサンブル。
時にやさしく、時に哀しく、時に情熱を込めて。
バイオリンの音色というのは、どことなく人の声似ていますね。
ずっと聴いているうちに、ふと、そこで誰かが歌っているのでは?・・という錯覚に陥る瞬間が何度もありました。
デュランティ。
私がとりわけ魅了されたのは、弦の手前ギリギリの、目一杯の高音。
細いのに滑らかで、消え入りそうなのに、芯がある。
弦楽器高音に特有の、キーンとした、張り詰めた感じが全くなく、どこまでも柔らかく、どこまでも伸びやかな音の波。
身体に染み渡る・・というのは、まさにあのような感覚ではないかと思います。
演奏合間のお話もとても楽しくて、真理子さんの実直かつユーモア溢れる人柄にもたくさん触れることができました。
小平は、11歳から師事していた江藤俊哉氏のご自宅があった場所で、真理子さんにとっては、10年近く通い続けた、深い縁の土地なのだそうです。
そして、今回の会場である、ルネこだいらも、一日貸切で、何時間もレッスンを受けた、苦行&思い出の場所なのだそうです。
”バイオリニストもピアニストも、一見、華麗なイメージがあるかもしれませんが、いずれも、体力勝負の仕事です”
・・と話されていたのが印象的でした。
演奏家というのは、やっぱりきっぱり ”仕事”・・・なんですね。
当たり前のことながら、ちょっぴり現実を突きつけられた感じも。
プログラムは、前半がソナタを含めた、バイオリン曲。
後半が、クラシック全般から、耳慣れた曲を演奏され、コンサートの構成としても、とてもよかったと思います。
・・・と、非常に楽しかっただけに、できることなら、今度は、もっと小さな会場で、もっと間近で、あの音を感じてみたい!
ピアノもバイオリンも、”マイクは一切使わない、完全生音演奏”のため、あのような1500人クラスのホールでは、後ろの席までは、楽器そのものの振動は伝わらない。
そのことが、ちょっとだけ物足りない点でありました(私の席は、かなり後ろだったもので)。
翌日、6月5日には、八ヶ岳高原音楽堂で、引き続き演奏されたようですが、デュランティを体感するには、あのくらいの規模(250人程度)が最適と想像します。
料金的には、庶民の我が家には、なかなか手の出ない額ではありますが、それでもいつか、お小遣いをためて(アルコール代を節約して?)、八ヶ岳で聴いて見たい!
・・・と、ホンキで思うくらい、デュランティの音色は素晴らしかったです。
<当日の曲目>
カノン (パッヘルベル)
シャコンヌ (ヴィターリ)
ヴァイオリン・ソナタ イ長調 (フランク)
夜想曲第2番 (ショパン)
パガニーニの主題による狂詩曲より 第18変奏 (ラフマニノフ)
亡き女王のためのパヴァーヌ (ラヴェル)
黒い瞳 (ロシア民謡)(<---一番よかった!)
月の光 (ドビュッシー)
ロンドンデリーの歌 (アイルランド民謡)
ハンガリー舞曲 第5番 (ブラームス)
*アンコール G線上のアリア(あと一曲タイトル失念)
バイオリンのソロコンサート。
機会があったら、是非また聴きに行きたいです。
美しき弦の音色を思い出しながら、また一週間、元気に過ごしましょう~。
今週は、やりたいことがたくさんあるでよ~♪
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