小野竹喬(おのちっきょう)
日曜の夜、信州から戻ると、サフラン(今年新たに買った方)の花が一気に開いていました(◎o◎)!
出かけるときには、ちらりともそんな気配がなかったのに。
もしや留守にした方が、のびのび育つってことかしら?
早速雌しべを摘んで、ただ今乾燥中です♪
そして、もう一つ。
留守の間に届いた嬉しいもの!
小野竹喬のカレンダー!
竹喬美術館(岡山県笠岡市)から取り寄せ、購入したものです。
竹喬さんの絵は、とても優しく穏やかで、眺めていると、いつの間にか、遠く懐かしい昔日へと、自分の気持ちが帰って行くようです。
そもそも、私が知るきっかけとなったのは、「奥の細道句抄絵」。
竹喬さん自身、よく俳句を書き付けていたらしいのですが、中でも芭蕉の句に深く心を動かされ、”いつか句に読まれた景色を自分の筆で描いてみたい”と思っていたのだそうです。
描く句を選び始めたのが80歳。
4泊5日、その景色を求めて旅に出たのが85歳。
「私は30年以上もこころにあたためていた芭蕉の世界の仕事を、ようやくことし描いて、あらためて日本の風土というものに感じ入りました。日本人の美というものは、風景の中に自ら溶け込んで、自然と一体になって描く、そういう美意識があるのです」(河北明倫「小野竹喬」から)
芭蕉の句意を描いた、竹喬さんの作品が、全部でいくつあるのか定かではありませんが、私が、とりわけ好きなのは、
「田一枚植えて立ち去る柳かな」
西行ゆかりの”遊行柳”(栃木県那須町)は、私自身、何度か訪れたことがあるため、どこか身近に感じているからなのでしょう。
(何を隠そう、この柳の近くに、美味しいお蕎麦屋さんがあるのです(笑))。
今月の初旬のことですが、一枚だけ、竹喬さんの絵が出展されていると知り、思い立って、広尾の山種美術館まで、『日本画と洋画のはざまで』、という企画展を見に行ってきました(*現在は、別の企画展に変わっています)。
展示されていた竹喬さんの作品は、「沖の灯」という絵だけでしたが、とてもとても素晴らしかったです。
何より、この企画展そのものが、大変興味深いテーマだったため、全ての作品を通じて楽しむことができ、久しぶりに、都心まで出かけていった甲斐がありました。
・・・ということで。
2011年は、チコちゃんカレンダーと、竹喬さんのカレンダー。
あとは、毎年恒例、いきつけの美容院で、「ウマカケバクミコ」さんの卓上カレンダーを入手すれば、もはや安泰(^o^)♪
なんだかんだと、師走も間近、”来年の話題”も、自然と口の端にのぼる時期となりましたね。
寒風に揉まれながら、また一週間、元気に過ごしましょう~(^-^)♪
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