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2011年2月28日

イヌイットの版画。

Photo_11先週の金曜日、思い立って、赤坂のカナダ大使館まで出かけて来ました。

・・その目的は・・・?

一念発起の語学留学

・・ではなく、大使館内にある高円宮記念ギャラリーで開催中の「旅する版画:イヌイットの版画のはじまりと日本」を見るためです。

いや~とってもとっても楽しかった! Photo_10

そして素晴らしかった!

入場無料で、あれだけ見せてもらえれば、大満足です。

カナダ北極のケープドーセット(イヌイットの集落)では、”収入を得るための手段の一つとして、今から50年ほど前、当時政府の職員だったジェームズ・ヒューストンが、この地に版画制作の方法を紹介した”のだそうですが、その版画技術の発展に、日本の版画が大きな影響を及ぼしていたのですね。

1958年、ジェームス・ヒューストン自ら、日本に赴き、名匠平塚運一のもとで3ヶ月間学び、自国に戻って、その技術を伝え、普及したのだそうです。

今回の展示では、ケープドーセットの工房初期の作品(日本版画の影響を受ける前)に始まって、日本の技術がどんな風に影響を与えたかと、いうことを、元になった”日本版画作品(平塚運一・棟方志功)”と、きちんと比較する形で展示してあったので、とても具体的で、そして分かりやすかったです。

ともかくも、イヌイットの版画は、色使いも、モチーフも、構図も、全てがあたたかく、そしてやさしい。

手法においては、日本の技術が確かに受け継がれているけれど、”描き出される世界は、イヌイット独自のもの”

とりわけ、自然や動物を愛する気持ちが、イヌイットならではの民族性として、全ての作品を通じて流れていることを、強く感じました。

ケープドーセットでは、現在も、”自分たちの歴史と文化を記録するための手段として版画制作を続けており”その印刷には、50年前と変わらず、”日本の和紙”を使っているのだそうです。

日本国内での需要が激減する中、イヌイットが和紙文化の一端を支えている・・という事実は、少々寂しい話でもあり、嬉しい話でもあり。

※会場内では、日本の和紙職人が、ケープドーセットの工房を訪れるドキュメンタリーを上映していましたが、こちらもとても面白かったです。

※補足ですが、イヌイットの版画は、日本のような木版ではなく石版です。イヌイットでは木はとても貴重なものとされていたため使えなかったそうです。

平日の昼間ということもあって、人もそれほど多くなく、非常に充実した時間を過ごしてまいりましたが、一つだけ残念だったこと!

それは、毎度お楽しみの絵葉書や図録が買えなかったこと。

大使館のため、一般の美術館のような、ミュージアムショップはありませんでした。

(図録の見本はありましたが、入手希望の場合は、直接”カナダ文明博物館”まで問い合わせとのこと。しかも中身、全部英語だし・・・(;^-^A)。)

・・・ということで、今見てきたものを記憶に焼付け、宣伝用に配布されていた絵葉書を一枚、しかと頂戴して、帰ってきました。

久しぶりの都会めぐりは、ちこっと疲れたけれど、とても楽しかったです。

さてさて。

この週末から、花粉がいよいよすごいことになっていますね~

私の瞼はすでに赤くはれ、クシャミも連発です。

あれやこれは、できる限りの工夫をこらしつつ、なんとか無事に乗り切りましょう~!!

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2011年2月21日

たたむ。

『日本人は、何かをしまうとき、当たり前のようにそれらをたたむ。この「たたむ」という行為、実はとても日本的なもの。』

・・・なのだそうです。

例えば、贈り物などの包装紙。

アメリカ映画では、よく”ホームパーティーや、家族の誕生パーティーなどで、プレゼントを受け取った人が、受け取るや否や、贈った人を目の前に、びりびりと包装紙を破って開ける・・”

・・というシーンを目にしますが、日本人の私としては、その度に、”もうちょっとなんとかいう開け方はないものかしら・・・・”と、ハラハラしてしまいます。

でも、アメリカでは、これは極めて普通のこと。

包装紙は、破って開けて、丸めてぽい。

日本でも、最近は、そうした傾向がだんだんと強くなっていることは否めませんが、その昔は、包装紙もきちんとたたんでしまっておく・・・という家庭が多かったですよね(贈ってくれた方の気持ちも一緒に・・・)。

そうした違いは、衣類、特に着物の仕舞い方にもあるらしく、

「欧米の美術館では、日本の着物を所蔵していても、たたみ方がわからない。そこで、着物は、たたまず伸ばしたまま保管する」(東京国立博物館学芸員談)

・・・のだとか。

日本では、着物には着物のたたみ方があって、正しい折り目をつけて保管する方が、変なところにシワができなくて合理的、と考える。

これぞまさしく「折り目正しい」たたみ方・・・なわけです。

また、日本人にとって、この「たたむ」という所作には、”何がしかの行為を終える”、という意味合いもあるようで、それは昨今のハイテク機器にも、特徴として現れているらしく、携帯電話の折りたたみ型や、ノート型パソコンの普及率は、世界的に見ても、日本が際立っているのだそうです。

パチンとたたんで、一区切り。

「店をたたむ」なんて言い方もありますね。

では、なぜ日本の生活に、こうした”たたむ文化”が生まれたのか・・・。

そこには、「季節の変化」と「座る生活」、という大きな二つの理由があるようです。

湿度の高い夏から、乾燥した冬まで。

昔から日本では、そうした気候の移り変わりに合わせて、何度と無く、衣類や家具・調度を取り替えていたことから、使わないものを仕舞うとき、小さくする必要に迫られた。

そこから、”たたむ”という行為が暮らしに根付いて行ったのではないか・・。

また、欧米の椅子に座る”立体的”な暮らしに対し、畳の上で暮らす”平面的”な生活。

その平面構成に、柔軟に対応できるよう、たたんでしまえる着物や布団が生まれたのではないか・・

そのように推察されているのだそうです。

なるほど~。

”たたむ”という、何気ない行為にも、辿ればそんな背景や意味合いがあったのですね~。

ふむふむ。

そこで思い出すのは、”女性雑誌の収納特集”。

タオル・Tシャツ・Yシャツ・靴下・・

あんなものやこんなものまで、事細かに、さまざまな”たたみ方”が紹介され、何度もテーマに取り上げられるのは、やっぱり日本人が”たたむ”ことを好むから、そこに需要があるからなのでしょうね。

いずれにしても、”たたむ”という行為の向こう側には、心が落ち着いたり、気持ちがすっきりしたり、そうした効果があることは間違いない。

だからかどうかはわかりませんが、私自身、実は”洗濯物をたたむ”のが、家事の中で一番好き!

・・がしかし。

干すことは、逆に一番億劫!

”洗濯ばさみ”に一つ一つ挟む手間が、なんともじれったいのであります

今週もまた、元気に過ごしましょう~♪

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2011年2月18日

空のドラマ。

昨日、PM5時頃。

またしても、空をぼんやり眺めておりました・・(汗)。

すると・・・

Photo_7

真上から二つ・・・

左から二つ・・・・

描かれて行く、飛行機雲(※写真は、雲を分かりやすくするため、コントラストと明るさを修正しています)。

少しずつ時間をずらしながら、同じ方向を目指して、じわじわと伸びて行くではありませんか!

ぬを~!

こんな光景初めて見ました!

おそらく、上からの二つは”横田基地”、左からの二つは”厚木基地”を飛び立ったものでしょう。

写真だと分かり難いのですが、実際目にする飛行機雲は、ちょっと”稲妻”のようにも見えて、怖いくらいでした。

それにしても、四機揃って、どこを目指すのかな?

方向から推測するに・・もしや沖縄かな?

我が家の上空は、ちょうど厚木と横田の間に当たるため、それらしき飛行機は、時折横切って行きますが、こうして、富士山の向こう側を、揃って目指す姿は初めてです。

空に繰り広げられるドラマ。

やっぱり、目が放せません!

・・・・そして今朝。

昨晩の雨が嘘のように、綺麗な青空が、雲の隙間に覗いています♪

2月も後半ではありますが、風邪が本当にはやっていますね。

(うちの夫もついに、今週ダウンしましたが、”鍋焼きうどんパワー”で無事に復活しました!)。

みなさんもお体大切に。

そして良い週末をお迎え下さい♪

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2011年2月15日

10分短縮。

昨晩は、突然の大雪で、本当にびっくりしました!

一夜明け、車の屋根には、積雪20センチ(?)。

このあたりにしては、まぁまぁ良く降った方だと思います。

お蔭で、車を出すのに手間取ってしまいましたが、今は、もう眩しいくらいの陽射しが戻っています。

ベランダに出てみると、どこからか聴こえる、小川のせせらぎにも似た水音。

はて?

耳を澄まし、発信元を辿ってみると・・・

どうやら、陽射しに融けた屋根の雪が、雨どいを伝って、一斉に流れ始めた模様です(^-^)

春は、もう目前ですね♪

・・・と、そんな勢いに押されるように、今日は、張り切って、お雛様を飾りました。

実家売却の煽りを受け(?)、昨年、母の元から我が家引っ越してきた、年季の入った、五段飾り。

相変わらず、小物はもう本当にぼろぼろで(汗)、壊さないよう、破らないよう・・・飾るのが、実に難儀です。

難儀ではありますが、それでも今年は、棚の組み立てから、飾り付けまで、全行程、所用時間50分!

昨年より10分タイムを縮めました

プチ達成感です

それにしても・・・・・。

一年経つのが早い!

あまりにも早くて、驚いてしまいます。

お雛様、ついこの間仕舞ったばかりなのに~・・(片付けるの大変なの・・汗)。

週末には、仙台から上京していた”だるま食堂(あゆっち&大黒屋さん)”そしてcomaさんと、丁度一年ぶりに再会しましたが、やっぱり全然そんな気がしなくて・・・

酔っ払ってケムを纏った大黒屋さんを、つい先日も見たよね、ワタシ・・・みたいな・・・・?!!

これからは、年々、そんな思いに拍車がかかっていくのでしょうね~。

春を迎えるこの時期は、なぜか毎年、気持ちが焦ってしまいます。

でも。

そんなときこそ、一呼吸。

あられ、菱餅、甘味あれこれ、しっかり長靴を履いて、これから買出しに行ってきま~す!

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2011年2月 9日

武蔵野乙女、無敵の別腹。

い・・いかんっ

顔面のシワが・・・

クッキリメッキリ深くなっている~・・・・

油断した~・・

笑い過ぎてしもた~・・・

起き抜け、鏡の中の自分の姿があんまりで、朝から肝を冷やしてしまいました

昨日は、『武蔵野乙女・2011年初ランチ』

”若鶏の甘酢あんかけ”、”古代米”、”お芋のサラダ”に”おからティー”・・・

ランチメニューを一粒残らず平らげながら、はしごの甘味も楽々完食。

食べてしゃべってまた食べて・・・。

音楽のこと、歌のこと、迷っていること、悩んでいること。

たくさん話して、たくさん笑って、なんだか自分の気持ちがとても軽くなったような気がします。

時には、じっくり立ち止まり、あーでもない、こーでもないと考える。

それもまた大切なこと。

そうしてパワーを蓄えて、また次なる一歩へと踏み出せたら。

恒例のメンチカツを買い込んで、帰りの電車に乗る頃には・・・

心は充実凸、お腹は凹(既に:汗)。

お肉のいい匂いと、新たなやる気に包まれながら、帰路を急いだ私なのでありました。

ねもたん、ありがとう♪

******************

今日から密かに、『耳たぶマッサージ』。

ちとせさんのブログで紹介されていた魅惑の自宅エステを、実践してみましょう♪

もっちりお肌、つやつやお肌・・・・

”私はハタチ・・・私は女優・・・”(脳内イメージ)

つるつるお肌、はりはりお肌・・・

全部まとめてカモーン!

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2011年2月 4日

直った・・・カモ(≧∇≦)。

昨日の節分、みなさんとこは豆撒きされましたか?

我が家は、もちろん盛大に!

・・・とは行かず、今年もやっぱり私一人で(寂)、小声ながらも強力に、鬼を追い出し、福を呼び込んでおきました。

さて!

そんな昨日は、予約していた”電子ピアノの修理の日”でもありました。

ここまでの道のり、思い返すと無駄に長かったような気もしますが(汗)、こうなったらもう、とことん直してもらいましょう!

・・・ということで、気合満タン、早速、来て下さったエンジニアの方に状況を説明しましたところ・・・

先日電話で問い合わせた折には、”基板の交換”というお話だったのですが、不具合の様子から推測して、”基板の電気的な汚れ(?)によるもの”の可能性が高い、とのこと。

そこで、まずは”基板のクリーニング”で対応してみましょう、ということになりました。

なんでも、【接触部分に汚れが発生することで、鍵盤を打つ強さを、正確に感知できなくなる】ため、【突如爆音を発してしまう】・・ということらしいです。

早速分解が始まりました。

Piano

フタを開けると、中身はこんな風になっているのですね~!

思った以上に機械ダワ~。

電動ドライバーを使いながら、手馴れた作業で、着々とばらして行きます。

Piano_2

鍵盤もはずされちゃいました(◎o◎)(ハラハラ~)!

Piano_3

これは鍵盤を裏返したところ。

上部の緑色の帯が、話に出ていた基板です。よく見てみると、三つに分かれていたので、実際には、一枚あたり、一オクターブ以上をカバーしていることがわかりました。

Piano_5

基板を一枚一枚、丁寧にお掃除して行きます。

直るかな~・・・

直るといいな~・・・

Piano_7 

基板のお掃除がばっちり終わったら、あとは、元通りに組み立てるだけ。

あんなにたくさんネジをはずして、ちゃんと元に戻るのかしら~・・・

ドキドキハラハラ、背後から、疑いの目を向けていたら、あっという間にいつもの姿へ。

えがった!!

(ここまでの所要時間ざっと30分)

さーて!

修理が終わったら、あとは音が直っているのかどうか確認です。

ドキドキしながら、ダンダンドコドコ叩いてみると・・

あら?

いいみたい・・・?

鍵盤全体、キンキンした感じが取れていて、どことなく、音も良くなっているような・・・。

こりゃ~、直ったかも~!!

うまくいったかも~!!

*****************

昨日から、暇を見つけては何度も試し弾きしていますが、今のところ、例の爆音、一度も出ておりません!!

素晴らしい~。

安心して弾けるって、なんて素敵なの~♪

こんなことなら、ビクビク肝を冷やしていないで、もっと早く修理すればよかったな~。

何事も、案ずるより生むが易し・・・ですねぇ~(ちょっと違うか)。

<補足>

今回の修理代は、出張費を含めて12600円。予定の半分で済みました。

修理から3ヶ月は保証期間なので、もしもまた不具合が出た場合には、無料で診てもらえるそうです(ただし、いよいよ基板交換となった場合は、実費で、これが一枚8500円程度かかるそうです)

ともかくも、ずっと懸案だった電子ピアノが直った!

実に嬉しい立春です。

あとは、ひたすら、MTRとともに、一歩一歩、録音作業に取り組むだけ。

準備万端憂いなし?

いえいえ~・・・

ここからが、本当の意味での戦いの始まり

身を持って知っている私なのであります。

ゆっくりじっくり、身体も心も一休み。

良い週末を(^-^)♪

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2011年2月 2日

立春を目前に・・。

アバターも、ちこっと衣替え。

【背景】&【脇に抱えた本】で、締めて100円。

ココログ”思う壺”

がっちり嵌ってます

もう少しで、スニーカーとTシャツも買うところでした。

危ない、危ない。

毎年の事ながら、2月はあっという間にやって来ます。

そして恵方巻きを頬張れば、すぐに桜の蕾も色づき始めることでしょう。

流される日々。

でも、繰り返されることはありがたい。

噛み締めます。

当たり前のことが、当たり前のようにそこにあること。

・・そして・・

”金時いもスティック”

”いもや”お取り寄せ、スティックタイプは思いがけず固かった(汗)。

ゴ~リゴ~リ・・・

良い一日を♪

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