以前から、一度行って見たかったフィンガーピッキングデイ!
今年も、岩橋さんが決勝大会に出場されると知り、行きたいな~・・と思っていたところ・・・
さすがは茹蛸・以心伝心。
さかたさんに招待券があるよ~、と声をかけていただき、”こりゃ~、逃してはなるまい!”と、花粉の嵐をくぐりぬけ、4月9日(土)、横浜赤レンガ倉庫まで、おとんとあつん、二人揃って観覧に出かけて参りました。
到着が開演12:30ぎりぎりになってしまったこともあり(※馬車道駅のパン屋さんで、腹ごしらえしてました:岩橋さん、ごめんね~:滝汗)、客席は、ほぼ満員。
熱気に包まれた会場に、否応がなしに期待感も高まります。
出演は全部で19組(1組欠場された模様)。
岩橋さんは4番目、13時過ぎの出場(※出演順は、当日くじ引きで決めるのだそうです)。
1組10分程度で、それぞれカバーとオリジナルを一曲ずつ演奏していきます。
出演者は、一切声を発することなく、自分の名札を持って登場し、演奏を終えたら、また名札をもって退場。
とてもシンプルで分かりやすいコンテストだと感じました。
今回は、私も”ライブを聴く”、という気持ちではなく、自分も審査員になったつもりで、しっかりと順位を意識しながら(つまり、好き嫌いの観点をできるだけ捨てて客観的に)聞こうと構えて臨みました(エラソーに・・・汗)。
鉄弦のみならず、ガットギターの方もいて、曲調もジャンルもまさに様々なので、最初は、審査は難しいのかな・・とも思ったのですが、聴いて行くうちに、はっきりと、自分の中で、優劣がついていくのがわかりました。
これはあくまでも私の印象ですが、今回19組の出演者を大きく分けると、
①ギターが好きで好きで大好きで、楽器としての魅力と可能性を広げ、掘り下げる中で、自己を表現するタイプ
②自分の心の中に、まずは表現したい”感情や想い”があって、それをギターに乗せ、音に乗せて伝えようとするタイプ
の2つになるのかな・・と感じました(もちろん、その両方にまたがる方も複数)。
つまりは、このコンテストの主催は、”どちらのタイプにも、優勝の機会を与えている”のだと理解しました。
そして結果は・・・
優勝が Aki Miyoshi さん。
準優勝が つるみまさや さん。
納得の行く結果だったと思います。
お二方とも、①②にまたがる要素を兼ね備えていましたが、あえて分けるなら、Akiさんは①、つるみさんは②のタイプだったと思います。
お二人の差は、やはり経験と年齢のなせるワザ、つまりは己の人生をどれだけ知っているか、というところだったでしょうか・・。
Akiさんの演奏は、誰の目にもずば抜けて上手かったし、”会場に向けて、心オープンに弾いている”ことが伝わってきました。
つるみさんの演奏は、ある意味対照的な、感情内向型。その10分にかける集中力に、会場の空気がシーンと静まり返り、引き込まれていくのがわかりました。
個人的な好みからいえば、私はつるみさんでしたが、コンテストの優劣で言えば、やはりAkiさんが上だったと思います。
そして肝心の岩橋さん!
ご本人は緊張したとおっしゃってましたが、全くそのようには見えず、実に堂堂たる演奏ぶり。
いつものことながら、メロディーの美しさは際立っていましたし、一音一音に込める思いの深さ、丁寧に大切に弾こうとする姿は、誰より誠実だったと断言できます。
いや~、楽しかった!
充実の一日となりました。
誘って下さったさかたさんに、感謝です。
ありがとう~!!
・・・と、最後に一つ、ここだけの話を書き忘れました(・ko・)。
さかたさんたら、こともあろうに、岩橋さんの演奏が始まった途端、隣で突如ハナから流血してしまいまして・・
ワタクシ、本当、びっくらたまげましたです。
薄々気づいていはいたけれど、そんなに岩橋さんが好きだったとは・・・
思いがけない形で、真実がさられた、春の横浜なのでした(笑)