”ヴィラデスト ガーデンファーム&ワイナリー”
新緑の眩しさに誘われて、ぬか漬けがぐんぐん美味しくなっています♪
我が家のぬか床三年目。
かな~りいい具合に熟成しています(^p^)。
さて。
以前、拙ブログで、小諸の道の駅「雷電くるみの里」をご紹介しましたが、上信越道回りで帰省する際、もうひとつ、時々立ち寄るお気に入りの場所、それがこの『ヴィラデスト ガーデンファーム&ワイナリー』。
エッセイストであり画家である玉村豊男さんご夫妻が切り盛りされている、農園とカフェ&雑貨のお店です。
オープン当初訪れた際は、どこからどこまでがその敷地なのかわからないほど、畑と言っても、どこか雑然とした様相だったのを記憶していますが、その後月日を重ね、ご夫妻の地道な手入れが施され、今では、押しも押されぬ立派なブドウ畑のワイナリーに!
(※我が家に3枚、玉村さんの野菜のイラストを描いたお皿がありますが、使い勝手が良いため、毎日いずれか1枚、食卓に登場します(^-^)♪)
また、こちらのカフェでは、千曲川流域を見渡せるよう、窓辺にテーブルの設えがあり、足を運ぶたびに、是非一度ランチを食べてみたい!
・・と思うものの、いざとなると、そのお値段についついひるんでしまって、散策と雑貨の購入に留まる我が家です。なはは。
その玉村さんのエッセイ、『種まく人 ヴィラデスト物語』を読みました。
この農園を開くに至る経緯、この土地を手にするまでのいきさつを中心に描かれていて、訪れたことのある者にとっては、とてもおもしろい一冊でした。
土地を探すだけで、なんと2年もかかったそうですが、作物の栽培に適した山の斜面は、そのほとんどが、もう誰かの手によって耕されているので、条件に見合った場所に巡り合うことは、まさに宝くじに当たるようなもの。
特に、玉村ご夫妻は、その土地を、自分たちの”終の棲家”(玉村さんは、”死に場所”と書かれていましたが)と決めて探していたため、これだ!という縁に出会うまで、妥協ができなったのだそうです。
その”これだ!”
・・にピタリとくる、今の土地と出会ったと瞬間、頭にひらめいた言葉が、イタリア語の”エスト”(※英語のBe動詞に当たる、”ここにある”・・というような意味。)
それが、この店名の由来だそうです。
農業についてはほとんど素人の私にとって、興味深い話がたくさん書かれていましたが、中でも、なるほど~!
・・・と、驚いたのは、レタスやキャベツのように、丸く球結する野菜のこと。
これらの野菜、最初は、ごく普通の、”それぞれの葉が外側に反りながら伸びていく形の青菜”だったのですね。
それが、生育のある時点から、外側の葉が内側に巻き始めるのは、”過剰な栄養のため、過度に増えた葉がこみあって、伸びる場所を失うから”。
もちろん、このように改良したのは人間で、”球結することで、内部は白くやわらかくなり、一つの個体から摂食できる部分が飛躍的に増えた”!
毎日何気なく食べている野菜にもそれぞれの物語があり、人の手を経て、現在の形に至っているのですね。
余談ではありますが、これまで何度か、玉村さんご本人の姿もお見かけしたことがあります。
ちょっとお話してみたいな~と、ミーハー心はときめくものの、なんとなく気後れして、いつも遠目で、もじもじ~。
こう見えて、芸能人オーラには弱い私です(*--*)。
GW帰省の際に、また立ち寄れたらいいな♪
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