”さあさ、お陽気にまいりましょう~”
ここのところ涼しい日が続いていますね。
猛暑の折には、あれほどがつがつと食べていた好物のスイカなのに、途端に手が伸びなくなりました。
ところで、ブログタイトルのフレーズ。
種を明かすと、これ、木内昇さんの『笑い三年、泣き三月。』という小説に出てくるフレーズで、博多出身の芸人、善造なる人物の、万歳芸の掛け声なのです。
木内さんの小説は、これまでにもいくつか読みました。
直木賞を取った『漂砂のうたう』もとてもよかったですが、私は、こちらの方がさらに面白かったです。
戦後のごたごたの中、上野・浅草を舞台に、人が出会い、別れ、それぞれ亡くしたもの、奪われたものを胸にしまいながら、時代を背に、また立ち上がってゆく・・・
ざっくり言えば、そんなお話ですが、木内さんの描く人物は、いつも、とても自然で、リアリティあふれているところがすばらしい。
読み進めていくうちに、自分の中に、その性格や、容姿や、声までが、具体的なイメージとなって浮かび上がってくるようです。
私は、この小説を読めば読むほど、善造なる芸人が、”博多”つながり、ということもあってか、”博多華丸・大吉”の”華丸さん”に重なって、どうにも仕方がなかったです(笑)。
補足ですが、『笑い三年、泣き三月』というのは、”義太夫節の修業で使われる言葉で、人を笑わせる芸は、泣かせる芸より難しい”ということのようです。
もしも機会があったら、是非読んでみてくださいね(^-^)。
そしてこちらは、今朝の我が家のほおずき♪
なんだかんだで、気づけば、もう7月もあとわずかですものね。
来月は、元気に故郷でお盆を迎えたいな~♪
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